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成年後見人・成年後見制度と相続対策

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幸福のための聖なる盾


成年後見制度は幸福を招く制度です。自分の生き方を後見人に託すことができるのです。自分が諦めないといけなくなったときに託すことのできる人がもしいなければ……。

成年後見制度はそんなときにも幸せに生きるための仕組みです。力強くそして温かい「聖なる盾」を得ることで幸福でい続けるための制度なのです。

聖なる盾…成年後見制度


 『後見』という仕事があります。「後見」の仕事をする人(=「後見人」)は、人の後ろだてとなって身の回りの世話をします。また、能や歌舞伎などで…役者の出演中に、後ろに控えて演技に必要な世話をすることも「後見」といいます。

 江戸時代の末期、幼少で就任した将軍の代理や補佐役として、幕府が設置した「将軍後見職」がありました。また、明治時代から平成12年まで(旧制度時代)の「後見人」は、《心神喪失の常況》にある「禁治産者」を保護する人でした。

 そして、現在は…「未成年後見」と「成年後見」の、二種類の後見職があります。


 現在の「後見人」は、未成年者や《判断能力》を欠くのが常況にある成人を保護し、代理となって財産の管理などを行います。代理権の範囲は、法律で決められています。しかし、《保護》は難しい…。保護することは、危険から守ること。

 「後見人」は、《後ろの盾》となり保護をするのです。

 よく、親が過度に子どもの世話を焼くことを過保護と言います。ところが、実際は…〈一挙手一投足に至って口を出し、子どもの意思を尊重しない〉‥というコトも多いのでは?《後ろの盾》が前へ出過ぎると、過保護ではなく《過干渉》になってしまいます。


 幼い頃…《保護者》と手をつないで歩いた道。あるいは、《保護者》にしっかり抱きかかえられて見た風景‥。かつては誰もが未熟であり、能力の不足を理解され許され、ゆえに守られ…絶対的な《保護》を受けてきました。

 幼い子(未成年者)は、未熟です。また、認知症や精神上の障害をもつ人が、健常者と同じ行動をとれるワケがありません。これは、仕方がないコトです。《保護者》には、慈愛に満ちた理解と、聖なる諦め(?)が必要です。


 それでも、あまりの未熟さや無能ぶりが理解できず…時には《後ろの盾》であることを忘れ、守るべき人の正面から《怒りの鉄拳》を振り下ろしたくなることがあるかもしれません。しかし、実行はしない…というより、できないのです。《保護》を受けた『記憶』はあっても、《攻撃》を受けた『記憶』はありませんから。

 振り上げた拳をとどめるモノは、かつて無条件で《保護》してくれた、力強く温かい掌の『記憶』。そして、深く理解されていた『記憶』なのでしょう…。


 そんな成年後見制度について不安な人のための「成年後見ネット」です。

 

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